佐倉市立美術館について
佐倉市立美術館は、レンガでできた1918年完成の旧川崎銀行佐倉支店を入口部分に利用し、1994年に開館しました。
周辺には武家屋敷なども残り、かつては城下町だった佐倉市の姿をうかがい知ることができます。
京成佐倉駅とJR佐倉駅のちょうど中間くらいにある美術館です。
佐倉市立美術館の魅力
佐倉市や千葉県にゆかりがある画家の作品を中心に所蔵する美術館で、特に佐倉市出身の洋画家・浅井忠の作品が多く集められています。
佐倉市が所蔵する作品のみの展示は、無料で開催されることが多いです。
浅井忠と浅井忠に学んだ弟子の展覧会や版画家・池田満寿夫や浜口陽三の作品など。浅井忠は佐倉藩士の子で、浜口陽三は千葉県銚子市のヤマサ醤油の創業家に生まれました。
有料の企画展では、以前は千葉県の現代アート作家を紹介する「チバ・アート・ナウ」、現在は「カオスモス」という千葉県に限定しない企画が定期的に開催されています。
また、他館の収集品も展示した「佐倉学 浅井忠展」、浅井忠の弟子・安井曾太郎の展示なども行われました。佐倉市と交流のあるオランダ画家の展覧会も開催されたことがあります。ルパン三世や地元在住の漫画家・高橋真琴の展覧会も開催されました。
佐倉市立美術館は4階建ての建物で、企画展の時期以外は無料ですべて見て回ることができます。
1階にはミュージアムショップやカフェがある他、ロビーにはル・コルビュジェ、アルネ・ヤコブセン、ミース・ファン・デル・ローエ、ヘリット・トーマス・リートフェルトなどの椅子が置かれていて、自由に座り比べることも可能です。
佐倉市立美術館の他の楽しみ方
佐倉市には他に、国立歴史民俗博物館やDIC川村記念美術館もあります。時期によっては、この3館でスタンプラリーが開催されているようです。
国立歴史民俗博物館もDIC川村記念美術館も、1ヶ所だけで1日過ごすこともできる施設なので、1日に3館回るのはかなりハードかもしれませんが、佐倉市立美術館とどちらかを組み合わせてみるのも良いかもしれません。
DIC川村記念美術館は、DICと関連会社が所蔵する作品を展示した企業美術館です。わたしは東京駅から1日1便出ている直行バスで向かいました。DIC川村記念美術館と京成佐倉駅を結ぶ無料シャトルバスもあり、1日1往復、佐倉市立美術館や国立歴史民俗博物館を通る便も出ています。
マーク・ロスコのロスコルームやフランク・ステラの3Dのようなオブジェなど現代アート作品が特に知られていますが、藤田嗣治や長谷川等伯などそれ以外のコレクションもおさめられています。わたしが特に気に入ったのは、ジョゼフ・コーネルの箱です。
企画展も開催されていて、わたしは「コレクションViewpoint MADE IN LONDON-英国ポップ・アートの巨匠 R.ハミルトンの版画-」を見に行きました。チラシで見たR.ハミルトンの自画像が可愛かったのがきっかけです。
DIC川村記念美術館は庭も広大で、夏に行ったので池に咲いている蓮の花も見ることができました。とんぼを指にとめて写真を撮ったのも楽しい思い出。庭園には以前は無料で入ることができましたが、現在は入場料が200円になったようです。
佐倉市立美術館を見て時間があまったら、ぜひ訪れてみてください。
佐倉市立美術館の基本情報 ※表でコーディング
- 住所:千葉県佐倉市新町210
- 休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
- 開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
- 最寄り駅:京成佐倉駅 南口から徒歩8分 / JR佐倉駅 北口から徒歩20分